たまりば

国分寺市 国分寺市

22番街。shuji worksのカバン教室

お散歩しながら、国立から国分寺に向かいました。

出発点の国立北口にある、国立白十字(南口のほうには、コンサートのできるカフェがあります)。
22番街。shuji worksのカバン教室
ショパン生誕200年記念ケーキ!

今度実家に帰る時、買っていこう♪

国立の街並みは北も南も落ち着いていていいですね。広い敷地をぐるっと囲む、黄色い花の垣根。
22番街。shuji worksのカバン教室

今日は、以前通った道より少し北側、比較的ゆったりした坂道をのぼってゆくと、そこに待っていてくれたのは、22番街商店会の旗。
22番街。shuji worksのカバン教室



今日はこの通りをご案内したいと思います。

バラとガーデニングショウを見た後なので、つい庭のことを考えてしまいます。そんなわたしの前に、積まれたレンガ。
22番街。shuji worksのカバン教室

家族写真を撮りましょうの看板。スタジオのある写真やさん。
22番街。shuji worksのカバン教室

お地蔵さんと、金魚。お寺でした!
22番街。shuji worksのカバン教室

おそばやさん、居酒屋、中華のお店・・・と並ぶ中、ふと目にとまった、不思議な「匂い」。

それは、鼻で感じるものではなく、いわゆるオーラというべきか。なんとなく、呼ばれたような。なんとなく、なんとなく・・・。

22番街。shuji worksのカバン教室

Shuji Works カバン教室。

おおおおおおお!なんとそこには、たまらなくアートな気配が漂っていたのでした。

ガラスごしに見えるきっちりしたカバン、個性的なオブジェ。肩肘はらない気軽な、手作りの看板。

立ち止まって写真を撮って、置いてある教室のご案内ハガキを見ていたら、中から、明るい若い男性の声で
「こんにちはー」
と、声をかけられました。

22番街。shuji worksのカバン教室

ぴあの姫は、意外とテレやなところがあり、実はこちらから声をかけてあれこれおしゃべりというのは、苦手なのでございます。が、ヘラヘラしてるのと丸い外見から、いろんな人が気軽に声をかけてくれるという特性もあります。なんだかいい人っぽい感じ。ひょいと中をのぞかせていただきました。

22番街。shuji worksのカバン教室

まだ、準備中なんですよ。と、青年は言いました。目がきらきらして、背が高くて、ひとなつっこい笑顔で、いわゆる職人とは違う、でも孤独なアーティストでもない、ぱっと見「変わり者」でもない、好青年が。

22番街。shuji worksのカバン教室

ぴあの姫は、リビング多摩のブログを書いてます。地元を紹介したくて、お散歩してました。よかったら、お店のことを教えてください、そして、紹介させてください!と、まるで「田舎に泊まろう」みたいな勢いで、お願いしていました。青年の笑顔は、さらに明るく輝きました。

「嬉しいな!僕は自分で店の内装やってて、全然人と話してなかったんです。床も自分で貼りました。どうぞどうぞ、見てってください」

22番街。shuji worksのカバン教室

聞くと、青年は、なんと雑誌でも紹介されたり、デザインフェスタにも出品したりしている、注目のガバン職人さんでした。アトリエは、横田基地近くにある米軍ハウス。でも、もっと多くの人に出会い、いろんな刺激を受け与え、自分も人も成長してゆく場所をつくりたくて、街に出てきた、と、言いました。

22番街。shuji worksのカバン教室

「僕は結局、職人にはなれないと思って。何十年もやってる人に勝ち負けじゃないけどかなうものは作れない。でも自分は自分ができる最高のものを作りたい。それに自由なもの、好きなものを作るほうが性に合ってる。相方も、木彫の人で大きな賞をもらって、これは負けてらんないぞと、教室を開くきっかけにもなりました。6月にオープンしたくて準備中だけど、すでにカバンじゃない、ワークショップは何度かやってるんですよ」

22番街。shuji worksのカバン教室

四角いカバンは、職人としてのオシゴトで生まれたもの。手前の多肉を植えてるのは、ワークショップで手作りしたもの。工房にあるミシンや機械は、あちこちの職人さんに相談して、使わなくなったものを譲ってもらったり、中古品に一目ぼれして購入したりしたもの。こだわりと夢と、生活のほどよい調和が、彼の魅力だとぴあの姫は感じました。

22番街。shuji worksのカバン教室

工房の奥には、彼のデザインしたカバンが並んでいます。今まで見たことないような不思議なフォルム。国籍不明なそのテイスト。デザインフェスタでも、海外からの人に沢山声をかけられたと言います。ぴあの姫には覚えられなかった、アジアとヨーロッパの中間あたりにあると思われる国の人に「すごいでしょ!?」と、言ったら、その人は「すごい・・・というのはワカリマセン。でも、イイ、トテモイイ!」と褒められたお話など、面白かったです。

22番街。shuji worksのカバン教室

工房には書棚もあり、教室に来た人が自由に読めるようにしています。何故か昆虫や海の生き物の図鑑も。彼はそういうものを見ながらインスピレーションを得るのだそうです。確かに自然のものには必ずその形になった合理的な理由があり、それが生命の美しさの秘密かもしれません。

「これはまだ、試作品なんだけど」
22番街。shuji worksのカバン教室
彼は・・・そうそう、お名前は、shuji kawadaさん。「皮のカバンやだからカワダです。あ、でも本名です(笑)」ウミウシか、ミドリムシか、ナマコか・・・お聞きしたけど忘れましたが、図鑑を見せてくれながら、kawadaさんは、カバンを見せてくれます。

22番街。shuji worksのカバン教室
「この金具も、手作りですよ!」

ぴあの姫は驚きます。なぜって、いつもニットのカバンを作るとき、持ち手でとても悩むのです。手芸やさんで売ってる皮の持ち手はぴあの姫の好みのものは少なく、しかも・・・高い。すっごく気に入ってるものなら高くてもいいですが、あまりピンときてないものに高いお金を払うほど悲しいことはありません。それに、それをショップに出品するとしたら、自分では気に入ってもいないものを売ることになり、それはあまり、嬉しいことではありません。

「作れますよ。真鍮と銀は、ちょっと慣れれば思い通りに変化してくれるから」

彼は長身をちょこまか動かして、店の奥に置いてあるバーナーやら道具やらを見せてくれました。

「でね、このカバンも他のもみんな、そんなところにもこだわってて、あとは使いやすさを考えると軽さかな・・・そういうことがクリアできたら、製品にするんです。面白いでしょう?」

ぴあの姫、すっかりくつろぎ、グレープフルーツジュースまでご馳走になってしまいました。

ぴあの姫は夫婦で写真撮るのが好きで、っていったら、カメラを見せてくれました。そのカメラもそうですが、このストラップ!手作り。愛用約10年だそう。某カメラ雑誌の方とアイディア出しながら作ったそうです。めっちゃ欲しいです!!しっとりとした手触り。愛用品じゃなく、商品だったら間違いなくお持ち帰りでしたわ。残念。

22番街。shuji worksのカバン教室

「僕たち、若いのは、なんだかんだいって、つながるのが下手だから、つながれる場所の出発点のひとつになりたいです」

オープンには、また是非お邪魔したいと思います。

アトリエ情報も含む、shuji worksのHPは、↓こちら
http://shujiworks.com/index.html
教室(工房)専門HPももうすぐ完成だそうですよ。

お礼を言って工房を出て、また国分寺方向へ。
(とはいえ、このあたり、住所は国分寺なんですが(笑)。この22番街、国立から徒歩5~15分です)

22番街。shuji worksのカバン教室
夢見心地でお花屋さんを眺め・・・

22番街。shuji worksのカバン教室
立川バス(戸倉循環「日吉町→恋ヶ窪駅→国立駅北口」富士本1丁目)が通ってるなぁ、と、ぼんやり考え・・・

22番街。shuji worksのカバン教室
蕾がアポロチョコでお花が金平糖みたいな、今が盛りの花をながめ、22番街のおさんぽは幕となりました。国分寺側からいらっしゃる方は、日吉町交差点から、国立側にお入りください。

国分寺市のコミュニティーバス、ぶんバス日吉町ルート(西国分寺→市役所経由循環)も通っています。

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    2010年05月23日 Posted byぴあの姫 at 00:12 │Comments(4)お稽古

    この記事へのコメント
    お~。我が家の近所~。そして、私は本日ぴあのちゃんの近所へ・・・。入れ違い~~!!!

    さて、この地図のスタート地点。左に入る(みふじ幼稚園)と、清志郎さんのご実家があったとこです。えへ。
    そう彼はみふじ幼稚園出身。

    でもしらなかったな~~。この鞄屋さん。
    今度行ってみよ~~。素敵じゃん!!

    ここの花屋さんで、よく買いますよん。

    お疲れちゃんでした~~!!
    Posted by minamiwa at 2010年05月23日 00:40
    おぉ、このご近所なのね。
    けっこう遅くまで開店準備してるみたいだし
    ぴあのの先生も、この地域で活動してるので是非紹介させてくださいっ!
    とか、勝手に言いまくってましたので、
    「先日のぴあの姫ブログで読んでのぞいてみました」って言っていただいてOKです。

    偶然・・・清志郎さんの命日前後にたまらん坂にも行ってるんだけど
    ブログのアップがおいついてないです。
    なにもかもおいついてない。ちょっと5月は予定入れすぎたので、6月はまったり・・・
    いけないかw
    Posted by ぴあの姫ぴあの姫 at 2010年05月23日 23:24
    記事に気が付くのが遅くなって・・・。
    これから度々、覗かせて頂きたいです。

    「薬膳インドカレー」では、勝手にピアノ姫さんのブログを紹介させて頂き、ごあいさつもせず、大変失礼いたしました。

    ところで、国立駅北口の「白十字」健在なのですね。私、リハビリ訓練士の養成校に在学中、ここで生まれて初めてウエイトレスのアルバイトしました。30年以上前の事です。

    猛烈に懐かしくて、何だか涙が出てきちゃいました。
    Posted by jitakuderihabirijitakuderihabiri at 2010年05月29日 12:12
    jitakuderihabiriさま。
    ありがとうございます!カバンの教室だけの記事にするか、あくまでお散歩の記録にするか、
    迷いに迷って書きましたが、
    偶然の出会いや、街の景色に共感していただけると、とっても嬉しいです!
    わたしが二十歳ごろ働いていたお店(やはり喫茶でしたが)は、今はもうなくて、
    残念です。(多摩ではないですが)
    白十字さんも、国立北口の顔みたいな存在ですね!
    今は駅の改修で色々変わっていますが、白十字さんには変わらずあってほしいですね。

    これからもどうぞよろしくお願いします♪
    Posted by ぴあの姫ぴあの姫 at 2010年05月30日 10:20
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