【映画】いのちの山河
27日。国分寺いずみホールにて、映画、「いのちの山河~日本の青空Ⅱ~」を、観ました。
主題歌を、音楽担当コーセイさんの大学の後輩、ソプラノ歌手の方が、上演後に歌ってくださいました。いつものことではないので、ラッキーでした♪CDは、八王子5月20日に発売のようです。
この映画、舞台は、昭和20年後半から40年くらいにかけて。秋田の山奥の村で、日本で初めて高齢者の医療費無料制度、そして乳児死亡率ゼロの村をつくった、実在の村長さんの人生を描いた映画です。
ぴあの姫は、この短い数年で、78歳の義母と、90歳の義父を亡くしました。そして先日、病院に行くのを我慢して亡くなった友人もいて、医療や福祉については、とても思うところがあります。直接的にその仕事に携わることはできませんが、多くの方がこういう問題について、考えてくださるといいなと思います。
そんな経験も重なり、この映画ではずっと涙を流しっぱなしでした。心あたたまっては泣き、寂しくなっては泣き、悔しくて泣き、そして最後でもまた思いあふれ。
でも、笑えるところも沢山あります。例えば、せっかく来たお医者のダメダメっぷりや、今ではすっかり見なくなった、一升瓶抱えてヨッパライのシーン。
そして雪国生まれのぴあの姫の最初の涙腺のツボは、しょっぱなの雪原を夫婦で歩くシーンで、ずぼっと足が深みにはまって歩けなくなるところ。実際それを何度も経験しているわたしは、それでもふたりで笑って手をとりあい、歩いていく夫婦の姿に、この映画がある意味暗く重い現実を背負いながら、明るい未来に向かって進んでいく予感をもらって、もうそこから泣けてしまいました。
泣きすぎーーー(笑)
映画を観て、感動したことはその村長さんの手腕で、村長さんの理想はもちろんあるけれど、「行脚と対話」でもって、村民から悩みや苦しみを聞き、さらに高齢者の自殺や医者にかかれず亡くなっていく赤ちゃんたちが多い現実をふまえて、村民が「自分たちの力で」現実を打破してゆこうとする知恵と力とを引き出していく、情熱です。
舞台が戦争の記憶新しい、高度成長期に取り残された村という状況もあるとは思いますが、「できるか、できないか」以前に「どうしたいか、どうなりたいか」それを問いかけ、聞き取り、訴えていく姿には、本当に人間のあたたかさを感じました。
村長さんに長谷川初範さん。その奥さんにとよた真帆さん、村長さんをとりまく村人たちに、大鶴義丹さん、宍戸開さん、小林綾子さん。無医村の村を案じて志を托す父に加藤剛さん。村長さんが熱心に出身大学に足を運び、ようやく招き入れる若い優秀な医師は、加藤剛さんの息子さんの夏原遼さんが演じています。
夏原さん、鼻筋すっきり通ってて、素敵♪
いのちの山河の多摩周辺地域での7月までの上演スケジュールは以下のとおり。
お問い合わせ
共同映画株式会社 03-5466-2311。
いのちの山河公式HP
上演時間、料金なども、できるだけリンク先に記載されるようにしました。
2010-05-11(火)
小平市・ルネ小平中ホール
2010-05-12(水)
立川市・アミューたちかわ大ホール
2010-05-20(木)
八王子市・いちょうホール
2010-06-02(水)
多摩市・パルテノン多摩小ホール
2010-06-04(金)
東村山市・中央公民館
2010-06-12(土)
あきる野市・秋川キララホール
動画、予告編です。
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